パロネラパークとは1929年にスペインからの移民者であるホゼ・パロネラが建てたリゾート施設。
パロネラパーク内にある軽食堂。このような感じで結構広い敷地内に様々な建物が建てられている。
この熱帯雨林の中にそびえ立つ廃墟の様相が、天空の城ラピュタのモデルになっているのではないかと最近では噂されているそうな。
というか自分も地球の歩き方を呼んで知った場所ですけど。
それにしても綺麗な場所です。
このパロへラパークは50年以上前に閉鎖してしまい、以来完全に忘れ去られていたものを、17年前に再発見されたそうです。
Lovers Laneと呼ばれていた通り。
ちょうど二人が手をつないで歩くとちょうどいい道幅なのでこの名が付いた。
うーん、ここは春花と二人で手をつないで歩きたかったけど、無理だった。残念。
しかしこのパロネラパーク、私が最初聞いたときには貴族が道楽で造った娯楽施設なんだろうと考えていましたが、よくよく聞いているとパロネラ氏はそんな人じゃないらしい。
パロネラ氏は若くしてオーストラリアに移住し、自分の夢を成し遂げるために身一つで働き続けた。
そんな時に見つけたこの滝。
この滝のある土地こそがじぶんの夢を叶える地だと。
パロネラは20年近くかけ、資金を貯め、ようやくこの付近の土地を購入することができたそうです。
それから6年の年月かけ、すべて自分の手で開拓し、建物も自分で設計し、コンクリートも自分の手でこね、廃材となった鉄道の線路を再利用して完成させました。
行き詰まったりして挫けそうになったときには「夢の滝」を眺め、気持ちを新たにして頑張り続けたそうです。
そして苦労して完成させたそれは、映画館があり、綺麗な食堂があり、テニスコートや結婚式場まである、いろいろな人が楽しむことができるテーマパークでした。
貧しい土地にできたパロネラパークは多くの人々の疲れを癒し、明日を生きるための活力を与えました。
その後オーナーのパロネラがこの世を去るまでテーマパークは運営され続けました。
「Dream continues」
パロネラが愛した、奴隷として連れてこられた2人のアボリジニの少年たちが彼を敬してつけたスローガンは、何時までも夢は生き続ける。そしてそれぞれの人が抱く様々な夢は、信じ続けてそれを実現していきなさい。という思いが込められています。
パロネラパークは廃墟となった今でも人々に夢を与え続けるテーマパークとして生き続けているのです。
私もいつまでも夢を忘れずに、一つでもいいから最期に「よくやった」と自分で自分をほめられるようなことをしたい。そう思った今回の旅でした。
……とここまで書いて、このパロネラパークの解説が
公式ページでより詳しく解説されていたことに軽いショックを受けたことは別にどうでもいいことでした。
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