俺「……で、話したりイメージしてたりするとそのうち勝手に動き出すんだって」
友「ヘェー、そういえば小さい頃俺にもそういうのいたなー」
俺「え」
友「え」
といっても彼の場合は作ったタルパ(のような存在)は一日だけ一緒に遊んであとは消していたらしいです。いわゆるインスタントタルパ?
……きっとこの記事を読んでる多くの人は憤慨してるかもしれない。「創った命を簡単に使い捨てにするなんて何事だ」と思うかもしれない。でもタルパの事知らない子供だったんだから多めに見てやってほしい。
昨日不意にけーちゃんがやってきたとき、このこと思い出して「けーちゃんもインスタントタルパ扱いにしようか」と考えてちょっとかわいそうにもなってとどまった。
どうするのが正しいのかはわからないんだけどね。
それにしてもタルパのことといい、親友はそっちの方の才能があるらしい。
タルパを話すより数カ月前のこと、
友「あー学校とか爆破出来ないかなー」
俺「……幽体離脱って知ってる?」
友「幽体離脱?俺たまに起こるけどあれ怖いよねー」
俺「え」
友「え」
無意識に離脱出来る人でした。運動したりして疲れてる時なんかは金縛りによく遭うらしく、そのまま足元の方に浮かび上がっていくらしい。
「羨ましい」
(ミダンツァー歴10ヶ月、Sさんの証言)
親友に離脱とは怖くないもの。意識すれば自由に体を動かすことができて、夢のようになんでもできるようになる。と教えてあげた。
一ヶ月後、そこには普通に長期離脱できる親友の姿が……!
「羨ましい」
(何度か明晰夢は見たことのある、Sさんの証言)
よくあるよね、こういう話って。
ただ親友の名倉というのがまた問題らしく、その世界にいるのは親友とそのパートナーだけ、しかもパートナーというのは親友に瓜二つの分身で、とても手厳しいらしい。
「親友ざまぁ」
(自分にはタルパがいるからいいと考えている、Sさんの証言)
親友はタルパに興味なさそうだから作ってはいないようだ。
俺もあまり話しすぎて気が狂ったかと思われたくないから自分からタルパの話を持ち出すことはしてない。
結構共通点の少ない二人ですが、何故か仲が良いのが不思議です。
というわけで羨ましい親友ザマァな話でした。
[0回]
PR