いろいろなことがありました。辛いこと、楽しいこと、嬉しいこと、それらすべてをいつも一緒に共有してきました。きっとこれからもそのような関係であり続けることでしょう……。
――と、綺麗事だけならいいんですけれど……!
そんなことを考えていたとき、ふと鏡の中に映る自身の姿が。その中に映るのは疲れ果てた自分の姿。毎日会社に行き、電車に揺られ、いつものように只々無心で仕事に打ち込み。夜遅くに帰ってきてひとり寂しく晩飯を食う。
――そんな生活を続けた結果がこれです。
後ろを振り返るとそこにはあなたのタルパがいます。20年前から変わらない姿のままそこにいます。いつも変わらずにずっと一緒にいます。
あなたはその大切な存在の名前を呼びます。
俺(42)「キョン」
うわわああああああああぁぁっぁあぁああああああ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！
とここまで想像して死にたくなった。
いい年したおっさんが何が「キョン」やねん！
これは痛いです。痛すぎて穴があったらひきこもりたい状態です。馬鹿かおっさん。
と、いうわけですんで、名前を変えました。まぁ理由としては上のこともありますが、セキュリティ的な問題ややっぱり愛情にかけるかなぁと言うこともあってやっぱり変えた方がいいだろうと言うわけです。
で、決まりました。できるだけ普通に、いつまでも愛することができるようなその名前は、
春花です。
……普通？いやいや、自分の子供に名前つけるならこのくらいが普通でしょや。そもそも元のキョンのイメージがあるのでちょっとした違和感が無きにしもあらずだけど、自分的にはいい名前なんじゃないかと思います。
問題はすでに定着しつつあるキョンというニックネームをどうしようかということ。このまま呼び名として当分は使い続けててもいいとは思うけれどね。
というわけです。これからは春花としてタルパさんには生活していってもらいます。これからもよろしく。
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